澄んだ水に恵まれた、丹沢の地で育つ鶏。

 丹沢滋黒軍鶏が育つ農場は、丹沢山系の東側に位置します。鶏舎のすぐ裏には、くま、タヌキ、きつね、イタチなど野生動物も多く棲む山が迫り、すぐそこまで鹿やイノシシが姿を現すことも。山々を抱くこの土地の地下には、有数のおいしさを誇る天然水が湧き出します。
 この豊かな大自然に囲まれた鶏舎。朝になるとカーテンを開けてさんさんと降り注ぐ陽光を取り込み、澄み切った自然の空気で換気をします。鶏たちはふかふかに耕された土地の上を元気いっぱいに走り回ります。窓のない狭い鶏舎に閉じ込められて管理される鶏とは違い、このような自然の恵みをいっぱいに受けて育つのが、丹沢滋黒軍鶏です。

ブナ林が広がる丹沢の山々。これらの山岳は雨水を集め、やがて地下の水脈となり、ミネラルを豊富に含んだおいしい天然水となって湧き出ます。丹沢の水は潤沢で、広大な森林を潤し瑞々しい空気の一部になり、相模湾へ流れ込みおいしい海産物を育てる役割もしています。丹沢の山々とその地下水は、この場所だけでなく、神奈川県の広範囲にわたる農産物や海産物の命を育てる力ともなっているのです。